泌尿器科医の徒然日誌

日々思ったこと、医療情報などを綴っています

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台風直撃の翌々日に大きな地震…。

私の知り合いがおとといの地震で親族を亡くされました。
被災された方々には心よりお見舞い申しあげると共に、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

僕が以前から寄付をしているNGOのリンクを張っておきます。
平成30年北海道胆振東部地震: https://www.plan-international.jp/news/info/20180906_11642/
(台風21号に特設寄付サイトは開設されていませんでした…)

2カ月ぶりのブログ更新で、暗い話からのスタートですが、このあと明るい話に切り替える気持ちにはなれません。
9/4(火)は僕は埼玉県にいながらも、台風が心配で外来の合間にTwitterをチェックしていましたが、近畿地方からどんどん投稿されてくる悍ましい動画に怯え、少し早めに病院をでて首都高速で帰宅しました。
途中、何度かハンドルが取られ怖かった。

今後、被害の拡大が最小限に留まることを切に祈ります。

来月の第二土曜日もブログの更新ができないかと思います。
もし、可能であればその前後で更新したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

【今日の一冊】


まさに今読むべき本であろう。

書籍タイトルからはオカルト物を連想してしまうかもしれないが決してそうではない。
人が窮地に追い込まれたときの状態を、著者であるリチャード・ロイド・パリーが実に丁寧に取材した、
完成度の高いノンフィクションである。

僕が今週の台風の様子をTwitterでフォローしていたときも、そこには撮影者(?)の恐怖の声が生々しく残されていた。

「真っ黒な山がものすごいスピードでこちらに向かってきた」と本書では津波のことが表現されている。
2011.3.11 僕は大学病院の第二医局で揺れを経験し、テレビがある第一医局に移動してTwitterとテレビを同時に見ていた。
ヘリコプターが捉えた、ものすごい勢いで津波が人々をどんどんのみ込んでいく瞬間の映像は今でも鮮明に覚えている。

あの津波は真っ黒な山に見えていたのだ…。







先日、当科が ”前立腺肥大症” と ”前立腺がん” の手術件数で雑誌に掲載されたことは当ブログでもアナウンスした通りですが(  週刊朝日 , いい病院2016 )、Twitterを見ていたら「(執刀)手術件数が多ければ名医(手術が上手)か」という記事があったので一言。
(当院の事を言及した記事ではありません)

「(執刀)手術件数が多ければ名医(手術が上手)か」への僕の見解はNOです。つまり、この記事に同意です。
以前から当ブログにも何度か書いていますが、僕は常々手術の執刀件数<<<手術クオリティーの探求 だと思っています。
場数を踏まないと学べないことも多々ある事は論を俟ちませんが…。

そして、手術件数は手術適応のハードルを下げることで増えるのです。
要は、手術をしないでもいい患者さんに手術をすることで手術件数が増え、延いては名医と呼ばれるようになるのです。果たしてそれでよいのでしょうか?

論外です。

逆に、如何に手術が必要な患者さんを見極めるかも医師の腕の見せどころです。
実は、僕ら三愛会総合病院の泌尿器科も手術適応は広めなのです。ただし、ハードルは高く設定しています。
つまり、手術できない、と他院で言われた患者さんも当科で再検討し、手術できる(手術するメリットが勝つ)という結論にいたれば手術も提示します。逆に、いくら元気な患者さんであっても手術の必要がなければ待機療法(何もしない治療法)なども提示します。

因みに、日本の前立腺がんの診療ガイドライン(詳しくは 前立腺癌診療ガイドライン〈2012年版〉の115ページをご参照ください)では、手術の良い適応は「PSAが10ng/mL未満」となっていますが(厳密には但し書きがつく)、僕らはPSAが100を超えていても手術する場合があります。
そして、それらはきちんと日本泌尿器科学会総会などでも発表しています。

それが、僕のやりたい医療です。
可能な限り、「無理です・できません」、とは言いたくない…。

だから今後も、手術適応をしっかり見極めつつ、可能な限り「NO」と言わないで済むように研鑽を積んでいきたいと思っています。
その結果、雑誌などに「(手術成績が)いい病院」として当科が掲載されるのならば大変光栄です。


さて、来週からは本格的に国際学会の準備です。今年もまた統計解析ソフトとの戦いが始まります…。

【今日の一冊】


気にはなっていたけどずっと読めていなかった本ですが、今の僕の心の琴線に触れる一冊でした。
「スマホなんか見ていないで子供の顔をもっとしっかり見よう」、とヤスさんに教えられました。


僕は全く知らなかったのですが、今日来院された患者さんが今週号の週刊朝日の特集「がんのいい病院」に当科が掲載されていることを教えてくれました(96ページ) 。
三愛会総合病院に着任して5年。5年前はほぼ0症例でしたがやっとここまで来ました。

ここまでやってこられたのもひとえに我々を信用して下さっている地元の開業医の先生方をはじめたくさんの方々、そして三愛会総合病院のスタッフの皆さんです。

本当にありがとうございます。

しかし、当然ながら僕らはまだまだこれからだと思っています。
泌尿器がんは元より、件数では既に全国ランキングに入っている前立腺肥大症に対するHoLEP・本場八戸平和病院じこみの尿路結石に対するTUL・感染症・女性泌尿器科などなど泌尿器科領域全般的に最高度な医療が提供できるようこれからも精進して参りますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。





恒例のドーナツタイムを終えた須山です。
今日はちょっと冒険していつもと違うドーナツを買ったのですが、いつものにしておけばよかった〜。
ま、そんなのどうでもいっか…。

さて、今月はインフルエンザにかかって病院を休んだり(インフルエンザに罹患したのは人生初。ご迷惑をかけた方々すみませんでした)、他院に出張手術に数回行ったり、とある事情であっちこっちの大学病院に相談に行ったりと、いつもよりはちょっとバタバタしておりました。

 僕は他院での出張手術(=アウェイでの手術)にはたまに行っており、また、僕自身アウェイでの手術は好きなのですが結構大変でもあります。なぜならまずは道具。三愛会なら看護師さんに「◯◯の手術やるからね~」、と言っておけば全て自動で出てきますが、アウェイではどんな道具があって、何が無いのか、又、予期せぬ事態も考えて余分に道具を準備して乗り込みます。それでも道具はいつもと違うし、スタッフも違うし、緊張もするしでいつもの8割の力が出せれば御の字だと思っています。
 ただ、アウェイでの手術をした後はたいてい自分の技術が向上している気がします。それは、多分上記のように色々な事をシュミレーションして、いつも以上に万全の体制をつくり上げるからなのでしょう(それでもいつもの8割の力が出せれば万々歳)。ということは、いつもアウェイで手術をやるつもりでシュミレーションをすれば良いのは、と考えて実践しております(が、これがなかなか難しい…汗)。

 大学のように、「この病気は須山が担当ね」みたいならば必然的に執刀する件数が増えて経験値も上がるのですが(大学や大病院の先生方は研究や雑務等もあるのでとても大変ですが、この部分に関しては羨ましい限りです…)、当院みたいに大病院ほど症例数が多いわけでも無く、しかもすべての手術を自分がやらなければいけない(=ジェネラリストで無くてはいけない)施設だと、手術の質を高めるためには他人と同じ努力をしていても到底勝ち目はありません。

 では、患者さんは大学病院(や、大病院<high volume center> )に行くのが正解か?

 これは僕が以前からこだわっていることであり、今までも何度かブログで書いたことがある事ですが、少なくとも当院の泌尿器科に関してはそれが正解では なく ありたい思っております。
 実際、僕が以前見学に行った地方の小さな民間病院には、全ての手術のレベルが観ていて鳥肌が立つくらい高い先生がいたりしました。又、論文の読み込みが物凄い先生も沢山います。
 僕もそうあり(なり)たいと思っており、あちこちの施設に見学に行ってはその先生の技術や考え方を盗ませていただいたり、手術前には綿密なシュミレーションを行ないます。

 丁度先日、今年の見学予定施設を検討していたのですが現時点で5施設(含 クリニック)。その中には以前勤めていたがん研有明病院も入っていますが、がん研の先生達がその後何を考え、どのようにモディファイしているかを確認することは大切であり、かつ、とても勉強になる作業です。実際、勤務していた時は500回以上間近で観ていた手術でも毎回新たな発見があります(時間の問題でがん研には年1回くらいしか手術見学に行かれていませんが…)。

これからも、「医師にとっては数多ある手術の1回かもしれないが、患者さんにとってはたった1回の手術である」
事を常に意識して、毎回、前回以上のパフォーマンスが出せるように努力を続けたいと思います。

【今日の一冊】
今回は紹介する本がありませんでした。


最近マイブームである、ブログ執筆前のドーナツタイムを終えて文章を書き始めた須山です。
 今年ももう12月。なんだか最近1年がとても早く感じます。そして、忘年会シーズン到来です。

 三愛会総合病院の忘年会も先日催されました。僕はいつも通り各テーブルをお酌して回ったのですが、いや~今回は随分飲まされました。みんなの僕に対する日頃の恨みに違いありません(笑)。

 そして、先週は東邦大学医療センター大橋病院泌尿器科の忘年会に今年もお誘いいただき参上してきました(東邦大学医療センター大森病院泌尿器科の忘年会には都合がつかず伺えませんでした。せっかく誘っていただいたのにすみません…汗)。しかも今回は当院の清水院長もお誘いいただき二人での参加となりました。というのも当院は近々、東邦大学医療センター大森病院の連携施設になることになりました。連携施設になることでワクワクする事が沢山起こるだろうと想像(期待)しております。詳しくは後日、正式に決まってから叙述しますが、この連携施設とは近い将来始まる国の新しい試みで、東邦大学医療センター大森病院の連携施設には名立たる病院が入る予定だそうです。そこに三愛会泌尿器科も仲間入りをするわけです!僕は大学病院での仕事も大好きだったので嬉しい限りです。

 そんなこともあって、大橋病院の忘年会では翌日普通に仕事があるにも関わらず、色々な人達と1AM過ぎまで話し込んでしまいました。いや~、楽しかった〜。

 引き続き、患者さんの笑顔を見るためにとことんこだわりを持って医業に邁進していきたいと思います。
 よ~し、来年もバリバリいきますよ〜(^^)v


【今日の一冊】

今月は、Kindleのセールもあったので漫画も含め結構沢山買いましたが気分的に”これ”です。
Steve Jobsも「(仕事は、)自分が楽しまなくては相手の笑顔は見られない」と言っているということですね。

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