泌尿器科医の徒然日誌

日々思ったこと、医療情報などを綴っています

2011年07月

3年ぶりに風邪をひき、1週間以上”ぼー”といていました。ということで、ブログの更新も久しぶりです。

今週は、膀胱全摘+新膀胱造設術(ネオブラダー)がありました。病棟では3人の患者さんの化学療法がおこなわれていました。

 そういえば、前回、当院の看護師さんの事を書きましたが、僕が赴任して3か月間働いてみた印象では当院のco-medicalは全体的に熱心な人々が多いです。看護師さんのみならず…。だから、いわゆる「雑用」が少ないので、僕らも本来すべき診療・治療・情報収集に専念できる。言わば「欧米スタイル」でしょうか(笑)。とてもいいことだと思います。各々の専門性も高くなりますし。

<今週の医療ニュース>
≪≫内は僕のコメント

●チューイングガムは術式にかかわらず膀胱摘除術施行後の腸管運動刺激作用を有する

最近実施された試験から、チューイングガムは術式にかかわらず根治的膀胱摘除術施行後における腸管機能の回復を促進することが示された。チューイングガムありの群では、チューイングガムなしの対照群に比べ、放屁までの時間(中央値57.1 vs 69.5時間)および便通までの時間(中央値76.7 vs 93.3時間)が有意に短いことが示された。
(Choi, H. et al. Urology 2011, 77(4): 884)。

≪ちょうど今週膀胱摘除術を行ったので…≫

●コーヒー摂取は致死的な前立腺癌リスク低下と関連する

コーヒーの摂取が致死的な前立腺癌のリスク低下に関連することが、最近の研究から明らかになった。喫煙や肥満などの交絡変数を補正後の解析では、コーヒーを1日6杯以上摂取する男性は、非摂取の男性よりも前立腺癌全体および致死性前立腺癌の相対リスク(RR)が低いことが示された(それぞれRR=0.82、0.40)。レギュラーコーヒーとカフェイン抜きのコーヒーとではリスクに差がなかったことから、この関連性がコーヒーの非カフェイン成分に関係するものであることが示唆された
(Wilson, K.M. et al. J Natl Cancer Inst 2011, 103(11): 876)

≪コーヒーに関してはいろいろな効能が示されていますねー。でも、1日6杯以上はちょっと多すぎな気が…。ん?でもコーヒーの多量摂取は体に悪いのか???悪いイメージはあるけど…。わからないので、しらべてみよー。≫

あと、『記事を保存』だけクリックすれば今週のブログ更新完了。
のところまできて 変なところ をクリックして全て消えました。
はぁー。 もう一回書きましたが、誤字・脱字多いかもしれません・・・。


今週は、火曜日に緊急手術、水曜日に経尿道的手術と前立腺全摘術の計3件。病棟には2名の化学療法中の患者さん・・・。

それにしても、当院泌尿器科の病棟の看護婦さん達の泌尿器科領域の知識吸収力はたいしたもんである。
もともと内科病棟であるので外科系の動きには違和感があるだろうが、医療に関して非常に熱心であり(色々質問されるのでこちらももっと勉強しないといかん)、またよく勉強している。
そして、上の人(や知識のある人)がしっかり教育しているからだろう。
教育システムというのは非常に大切であるなぁ。と痛感する。

さ、8月以降もそれなりに患者さんが入ってくるが、医者とco-medicalが仲良ければ仕事が楽しいし、患者さんにもそれが伝わり、気持ちよく医療を受けてもらえるだろうと思う。


<今週の医療ニュース>

≪≫内は僕のコメント

テレビ視聴が長いほど糖尿病や心血管疾患のリスクが高まる

先進国の人々の毎日の生活から仕事と睡眠を除くと、最も多くの時間が費やされているのはテレビの視聴だという。デンマークSouthern Denmark大学のAnders Grontved氏らは、前向きコホート研究を対象にメタ分析を行い、1日のテレビ視聴時間と2型糖尿病、心血管疾患、全死因死亡の間に有意な関係が存在すること、視聴時間が2時間延長するごとに糖尿病のリスクは1.2倍、心血管疾患のリスクは1.15倍、全死因死亡のリスクは1.13倍になることを明らかにした。論文は、JAMA誌2011年6月15日号に掲載された。

≪テレビってイメージからしてあまり頭にはよくなさそうですが、こんなところにまで影響するんですね≫

FDA、アクトスの1年以上の長期処方に懸念

米国食品医薬品局(FDA)は15日、武田薬品工業が開発した2型糖尿病治療薬ピオグリタゾン(商品名Actos)およびその成分を含む合剤について、1年以上使用した場合に膀胱癌のリスク上昇が懸念されるとの声明を出した。

≪アクトスのことは以前書きましたが”1年”ですかぁ。該当患者さんは相当数いるんじゃないですかねぇ。泌尿器科への紹介も増えるだろうなぁ。≫

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